謹んで新春のお慶びを申し上げます
昨年度も多くの先生方に弊社製品をご愛用・ご活用いただきましたこと、心より厚く御礼申し上げます。
昨年4月には、弊社特別学術顧問でありレドックス分析センター指導監督医でいらっしゃる山門實先生のご著書『健康長寿は抗酸化力で決まる―生活習慣病は活性酸素病―』が刊行されました。さらに、10月には国際酸化ストレス研究機構イタリア会長のIORIO先生がご夫妻で来日され、国内のd-ROMs・BAPのユーザーの先生方の研究施設やクリニック計11か所を訪問し、有意義な情報交換が行われました。お忙しい中、ご協力いただきました先生方に心より感謝申し上げます。また、時間の都合、訪問できなかった先生方にはこの場を借りてお詫びを申し上げます。
昨年は、日本の予防医学分野では重要な取り組みとして、2024年度から2035年度までの12年間を対象とする第3次「健康日本21」がスタートしました。この国民健康づくり運動は、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」をビジョンとし、健康格差の縮小と健康寿命の延伸を最終目的としています。
当社の酸化ストレスマーカーが「抗疲労臨床評価ガイドライン」に掲載
健康寿命の延伸と密接にかかわる課題の一つが「疲労対策」です。疲労は身体的・精神的な健康に悪影響を及ぼし、生活習慣病は老化の進行を促すことで、健康寿命を短縮する重要なリスク要因となります。
日本疲労学会が制定した「抗疲労臨床評価ガイドライン」においては、疲労マーカーとして、疲労の一因である酸化ストレスを測定するd-ROMsテストと、疲労からの回復力の指標である抗酸化力を測定するBAPテストが採用されています。これらの研究に多大なご尽力をいただきました倉恒弘彦先生、野島順三先生に深く感謝申し上げます。
また、昨年の4月には、都内の企業が「日焼けによる運動時疲労の増加」を確認した研究結果を発表しました。この研究では、日焼けが酸化ストレスを高め、抗酸化力を低下させる傾向が明らかにされました。また、日焼け止めクリームの有効性についても示唆される内容でした。この研究においても、d-ROMsおよびBAPテストが活用されています。
酸化ストレスマーカーの普及と先制医療への貢献
日焼けによる疲労のような微細な生体反応を捉えられる検査項目として、d-ROMsおよびBAPテストは極めて優れた技術と言えます。この革新的な検査方法を開発されたイタリアの著名な化学者、故MAURO・CARRATELLI先生に改めて深い敬意を表します。
弊社WISMERLL(ウイスマー)は、「人々と地球の健康と繁栄に貢献する」という理念のもと、平成9年(1997年)2月に設立され、本年で29年目を迎えます。来る創立30周年を目前に控え、創業時からの理念を胸に、健康寿命の延伸に寄与する先制医療(予知・予防医療)の発展に一層取り組んでまいります。
本年も社員一同、Wisdom(智慧)、Mercy(情熱)、Will(意志力)を行動指針とし、酸化ストレスマーカーの普及とそのソリューションの提供に全力を尽くしてまいります。変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
結びに、皆様のご健康とご多幸、そしてさらなる活躍とご発展を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。